2025/6/15(土)の話。札幌コミティアに行ってきました。
6月だというのに関東は30度台、ここしばらく、札幌は20度ちょいくらいで涼しい。
普段は東京にいます。心は道民で生まれも道民ですが、社会人になってからはあまり北海道には行けてません。
なお一応読み直して(長いな、、、そして何がテーマなんだ、といつも思うことを思って、)タイトルを見直して思ったけど、全然コミティアの話じゃないですね。
コミティアレポートではなくて、当日の体験をたらたらと書いた、日記でポエムです。コミティアに行った話、むんこさんの話、創作の話、札幌の街の話、そんな話題が入っています。
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コミティアに行こうとした経緯
5月半ばごろになんかの拍子で、むんこさんがコミティアに出る(出ている)というのを知りました。
ちょうど札幌に用事も思いついたので、即、、、ではないけど、数日悩んでチケットを取りました。そこは即取れよ、と思いたい。
みそじくらいの頃は、某作家さんが徳島でサイン会をやると知って、速攻で深夜バス取ったりしたこともあったけども。やれ動きが鈍ったものだなあと。
数日悩んで、とは言いつつも、最初から腹は決まっていて、行かなきゃ後悔するのもわかってた。ので、あとはどう踏ん切りつけるか、だけで、滞在先の親戚の許可を取り、仕事日や打ち合わせのタイミングを調整し、などなど。
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むんこさんの本を買いました
ここ何ヶ月か、らいか・デイズをループ読みしてるので、むんこさんはまさに「漫画家の先生」です。あいさつしたとき、普通にむんこさんと呼んでしまったけれども。
(らいか・デイズは出てくる人々がみんな大好きで、何度も読んで交流したいような感じがあるというか。そんな本です。むんこさんの本はそういうものが多いです。)
一応大人らしく?差し入れをして、快く受け取っていただけた(一応渡してもいいかは確認した)。ありがたや。あと近くにちょうどよく「きのとや」(札幌の神クラス製菓店のひとつ)があってよかった。あの店のものは間違いない。
むんこさんの本を全部買うとちょうど1000円。考えられているなあ、と思って一通りいただきました。
作品に漂う雰囲気を感じさせる方で、本を買いに来てよかったなあと。見知らぬおっさん(私)にとても親切に対応してくださいました。
また、合同誌のパートナーである今純子さんの作品に触れるのは初めて。今回はむんこさんの本を中心に買って帰ったのだけど、今さんもとても丁寧に対応してくださって、おおお、、、、、と。心の広さが。
でもなんか建前っぽい気持ちで本を買ってしまったらそれは違うな、と思い、まず今回の合同誌を読もう、と。
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立ち読みとか書店でのマンガ選びの記憶
とはいえ、よくよく考えると、普通に中身知らずに表紙だけ見て買うところからスタートだよな、本って。
デジタル化が進みすぎて試し読みが当たり前になっていたのと、あと家の本のキャパがどうにもならなくなってしまい、しばらく本を買うのを禁止していた。ので、完全にマンガを買う感覚を忘れてたなあと思う。
20代の頃は毎日の深夜残業帰りに、深夜営業の本屋で大きめのマンガをジャケ買いしていた。その時代を忘れてたわ。
(地方在住だったが奇跡的にレンタルとセットで深夜営業してる店があって、しかも本屋としても文具屋としてもゲームショップとしても品揃えが大変まともだったという、奇跡に恵まれていた。)
あの頃は、棚の前で「これどんな本だろう、、、」と延々と悩んでいて、買いたい本が山ほどある中でどれから試すか悩んだり、そうやってワクワクしてた頃を忘れてたわ。平気で小一時間悩んでた気がするな。
らいか・デイズはそのときから気になっていた本で、明らかに「ただものではないのだろうなあ」と思っていた。棚の一部をずらっと占領してたので。実際に読んだのはもう少し後だったんだけども。
ちなみにもっと昔の話をすれば、立ち読みし放題が当たり前だったんだけどね。たしか2000年くらいから?立ち読みできなくなったよね。
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らいか・デイズに新庄出てくる件
らいか・デイズにはなぜか山形県の新庄が出てくるんだけど、私も子供の頃にしばらく住んでたことがある。ので、房江さんが焼き芋屋さんと同じ山形出身だとわかり、お互い方言で話す回はなんだかすごくうれしかった。(実際だともっとにゃーにゃーじゅーじゅー言ってるかな。)
実はむんこさんにも、「何で新庄?」と質問してみたくて会いに行った面もあった。けど、やっぱプライベートな質問になるかなあと思って引っ込めてしまった。
…とは言いつつ、21日の新宿のイベントで聞いてみようかなと思っていたりもするんだけども。(なんでわざわざ新庄なんですか、昔住んでたのでなつかしいです、くらいで。)
なんの話をしていたんだっけ。デジタル化の話ではないね。こじらせた誠実さを出して失敗したかも、という話か。
(なんで新庄?:大体は観光地とか地方都市でコラボを狙う印象があるよね、、、と思ったり。いや、そういうビジネスが流行し始めた時代よりちょっと前の連載だったかもだし、そもそも新庄も立派な観光地ではあるんだけどね。新庄の人に怒られちまうわ。お祭りと某幽白の作者が有名です。)
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札幌コミティアの規模に良さを感じる
コミティアの会場の外の写真を見ると「人いないなー」と思うかもしれないけど、実際会場内に入るとだいぶ熱気があるので、全然そういう感じではなかった。
ただ、国際展示場よりはまあ歩きやすかったかなとは思った。会場までの移動も含めて、超快適に見て回れた。
というかコミティアは国際展示場でも、他のイベントと比べれば結構歩きやすい方ではあったけども。例大祭なんかの大手イベントが大変だったのと、あとはコミケがとにかく異常。
(コミケについては、漫画が好きでも余程の事情がないと、まず行きたいと思えない感。あれはいったい、会場にいる間の大半は、何に時間とエネルギーを使っているのだろうか、、、的な。)
むんこさんの合同本を買ってそのままぱっと帰るつもりが、ちらっと寄った見本誌エリアであっという間にいい本が見つかってしまい、結局は週間少年なんちゃら2冊分くらいの物量になってしまった。感想とかは別途書こうかなと思います。
商業誌でも「大きめの本」をよく選んでいたので、コミティアが楽しくないわけがなく。あーやっぱ楽しかったよなあ、と思って見本誌をあさっていました。
全体的に、熱量といい意味でののどかさがあったような。
多過ぎないことは、創作にはすごくいいことだよなあと思うんだけど、どうなんだろう。
選択肢や供給量が多ければ商業的には都合のいい面がある。スケールしやすいし、マージンも生み出せる。商業的に成立することはクリエイターの支えでもある。
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読み手側の身勝手な話(一応描き手も経験あり)
けども、クリエイターがファンに出会うには、規模は邪魔になったりしないのだろうかと思う。
ファンが作品を探すにしても、世界中の作品を天秤にかけて選ぶことは、特段いいことだと思えない。最良のマッチングを探す、大量に供給する、という合理性には、体験的な価値を薄めるだけなんじゃないの、と思う。
あっこの人いいかも、と迷わず思えて、その人の本が読めて、場合によっては感想を出せる、それがいいんじゃないのかなあと。
少なくとも読者にとっては、いいものが見つかって、いいねと直接言えて、それで喜んでもらえたとすれば、あるいは作品の理解が合っていたとすれば、それはすごく幸せなことだ。
量の世界ではそれは無理。フィードの論理が入れば当然濁る。
見えない読者といいね数には量的な価値がある。それは生きる権力やそれを獲得した本能的な充足感のために必要で、その一方で、それ以外にも満たされたがっているものがあるような。
これっていいですよね、と言えることと、そう言われること、その精度が高いことというか。それが世の中で自分に向かない形で、コミュニティという形でばらばらの方向で蔓延しているのか、方向を自分に向けて届けられたものなのかどうか。そういう意味では、作家が読者を選ぶことがあっても当然いいよねと思う。
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また来たい
国際展示場と次どっちに行きたいかと聞かれたら、個人的にはさっぽろの方かもね。内容も温度感も良かったし快適だった。いい本にも適度に出会えたし、作家・作品との出会いの中で迷いが少なかったなあとも思う。
そんな意地悪な質問がなく、都合がつくなら、両方行くんだけどね。今は本を置く場所やらお金の使い道やらで、ちょっと動機が足りてないんだけども。
ボードゲーム作ってる人はさすがに限られるとは思うんだけど、ゲームマーケット的なイベントの併設がないのはちょっともったいない感もあるかも。ゲームマーケットも一次創作のおもしろさがあるから、同じ構成になると見どころ増えるよね。
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年齢が気になって、ブースのほうをうろうろして物色するのはちょっと気が引けてしまったのはもったいなかったな。比較的回りやすい空気感だった気がする。
そのあたりは、おっさんに生まれてしまった以上はなあ、と思うのだけど。なお実際のところは、札幌コミティアではその手の窮屈な思いをすることはありませんでした。

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実は近くに、おいしい店がたくさんある
ついでのついでに、イベントは東札幌で開催されていたわけだけど、この開催地がまずまずよろしい。ちょっと駅から遠いけど、とはいえ多分国際展示場や海浜幕張と変わらないくらいだと思う。
すぐ近くにラソラがあって、終了後のごはんやお茶に困らないし、足りないものを現地調達できそうな感じもある。
何より、実はあのあたりって観光客にはメリット多いはずなんだよね。
まず、実は歩いて行ける場所に下のお店がある。これがかなりつよつよな顔ぶれ。
- きのとや本店
- トリトン豊平店
- ラーメンN’n(ん)
- 彩未(少し遠いけど、実際自分はこのあたりから歩いて東札幌に行った)
上から、喫茶・お菓子、淡麗系ラーメンとカレー、味噌ラーメン、寿司。
どれもかなりの精鋭で、下手に街中で何か食べるより、こっちの方がいいまである。ガラガラ引いて歩くのはちょっときついけど、トリトン、きのとや、ラーメンN’nは全然射程圏のはず。
かつ、N’n以外はどれを食べてもすぐに地下鉄に乗ってさっぽろに行ける。
他にもいくつかいい場所があるかも。宮越屋珈琲の豊平店とかは建物も素敵で、トリトンのすぐ隣だしね。近くの東光ストア豊平店に行けば、六花亭を落ち着いて買えるし。
ラーメンN’nや彩未の方向に行くなら、月寒公園を散歩して、宮の森珈琲まで歩くのも良い。あとは空港でもいいかもしれないけど、彩未に行く気があるならLavi(スープカレー)にも行ける。
ドラゴンブレスみたいな裏技的な店もあるし。ボードゲームバーなんだけど、何気にスープカレーがおいしかったりする。
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さっぽろは街が生きてる感じがする
これに限らずさっぽろは細かく店があって、本当によくできてるんだよなあと。なんていうか、街がちゃんと生きてると思う。
もちろん街中の開発は進んでいる上にこのご時世だから、独立した店は大変になってきてはいるんだろうけども。
でも東京だと飲食店=駅の目の前がほぼ必須条件だもんね。駅ビルやモールには人がいるけど、でも店の内容がどこも全く同じなんだもんなあ。そして基本的にかなり高め。テナント料食べてるのかも。
さっぽろは名店みたいなのが本当に点在している感じがある。長蛇の列に並ぶような感じじゃなくても、その店が何年も残っているのがうれしい。たまにしか来れないので、滅多に応援できないのが力及ばず悔しいところ。
さっぽろは歩いていて発見が多くてすごく楽しい。あとコンパクトかつゆとりがあり、ストレスフリーで歩きやすいなあとも思う。
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あれ、今なんの話になってるんだ?🤔
まあさっぽろが本当に好きなんだよなあ。
楽しかったです。